最近、2chに本サイトが晒されている(?)せいか、アクセスが急増している模様。
喜んで良いのか嘆いたほうが良いのかわかりませんが(^^;、少なくとも本ブログを読んでくださっている方に感謝の気持ちを込め、一生懸命考えて、Team GoGo 2007の続編を書いてみたいと思います。
例によって、若干批判的になっているため、Team GoGo 2007を応援している方にとっては腹が立つ表現もあるかもしれませんが、今回はTeam GoGo 2007の一番の問題点を追求して(と勝手に思ってます)じゃぁ、どうすれば良かったか、という提言まで繋げたいと思っていますのでご容赦ください。m(_ _)m
前回、『危険な扇動:Team GoGo 2007』で てんつくマン氏の呼びかけ文に対する指摘を書きましたが、号外が配られるのは今月(2007/6)の22日。
後、残り2週間となり、Team GoGo 2007のHPには配られる予定の号外記事が掲載されました。
内容は、以前の誇張表現が大部消えて、いたって真っ当で善意と愛があふれているのが良くわかります。
導入部分の4ページは、読者の興味を引くための漫画と環境活動の成果のためのPRになっていて、5ページ目から2ページ分がTeam GoGo 2007の主張になっています。
ポイントだけ抜き出すと、
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退職金でNPOバンク・市民バンクをつくる
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シベリア産のベニヤはやばいぜ!ベニヤ板は国産を使って、温暖化を止めよう!
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最大の環境破壊は戦争&軍隊。平和省を創り世界をピースに!
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みんなで選挙にGO!明るい未来をつくっちゃおう!
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カーボンニュートラル大作戦!
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あとはコレさえやれば、地球温暖化は止まっちゃうリスト
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近くで作られた食べものを食べると、CO2を減らせて環境にいい!
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省エネ製品を買うと、CO2も減って、電気代が安い!
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マイ水筒で自分だけのスペシャルドリンクを飲もう
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フェアトレード商品を買って、ハッピーな人を増やそう
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マイ箸を持ち歩いて、自慢しよう
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銀行を変えれば、戦争が終わる
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バナナは地球を救う? そんなバナナ!
いくつかダジャレも入っていて楽しく読めます。
一つだけ?がつくのは、『銀行を変えれば、戦争が終わる』のくだり。
日本の銀行は預金高でアメリカ債を買っている
→アメリカは戦争をする国だ
→だから日本の銀行に預金することは戦争に加担することだ
という3段論法ですが、さすがに今の日本の大企業で欧米と取引が無い会社はほとんど無いわけで、コレは無理がある、というより“なんじゃそら?”と首を傾げたくなる論法ですが、、、
ただ、それを除けば、大枠はごもっともな内容で、シベリアの話等は意外と知られてないと思いますし、銀行の話以外は号外で伝えることには意義はあるのではないかと思います。
個人的に欲を出せば、できれば肉食をしないことがCO2削減効果が大きい、と言うのをもう少し強く謳って欲しかったかな?と思いますが、まぁそれは別のところで補っておけば良いのでしょう。
(CO2排出のうち、結構な比率を家畜の出すCO2が占めています。まぁこれは人類が増えているので致し方ないところなのかもしれませんが、、、)
で、ここからが本題。
読み終わった感想なのですが、簡潔に言うと“迫力が無くて、物足りない”です。
何故か?
それは、Team GoGo 2007が最も言うべき事柄に言及してないと思われるからです。
前置きが長くなりましたが、今日は最も言うべき事柄は何だったか?について書きたいと思います。
号外を受け取って読む方は、いろんな反応を示すことでしょう。
ある人は「Team GoGoって何者?」
ある人は「ほほぅ。これなら我が家でもできるかもしれないな」
ある人は「ふーん。で?」
ある人は「うちの会社の広報も同じこと言ってたな~」
ある人は「へー、知らなかったな。なるほどねー。」
ある人は「この人たちは何のためにやってんだろ?」
ある人は「NPOの人たちは頑張ってて偉いなー」
恐らく10人10色の反応で、好意的な反応を示す人、環境について意識してみようと思う人、ちょこっと読んですぐに忘れてしまう人、右から左に受け流す人(笑) さまざまでしょう。
希望的観測も入りますが、、、恐らくは受け取った方の7~8割は好意的な感触を示すのではないでしょうか。(かといって、その人たちが実際に行動に移すかは別問題ですが。)
Team GoGo 2007の主催側としては、この号外を配ることでちょっとでもみんなに環境の事を知ってもらって少しでも動きが出れば、という思いでやってらっしゃるので、その意味では意義が大きいことと思って活動をされていることでしょう。
そこで、立ち止まって考えます。
そもそも、一番の目的はなんだったか?
それは、この活動を通じて、環境ムーブメントを起こし温暖化を止めること、だったはずです。
(中には、楽しいことをしたいから、とかギネスに乗りたいから、という手段が目的化している人もいるかもですが、Team GoGo の本質はそこではないと私は信じています。)
最大のポイントは、こういった個々人のライフスタイルを変えることによって、本当に消費(エネルギー消費や資源消費)が減ってCO2が削減することができるのか?というところにあります。
人類は、今までほとんどエネルギーや資源消費を減らすことに成功したためしはありません。
日本国内だけを見ても、戦後ほとんどエネルギー消費を減らせたことがありません。

省エネはもう20年前から叫ばれてきました。
そんな中、1世帯あたりの電力消費量推移を見ると、何回かは削減に成功したことはあります。
《参考:1世帯あたりの電力消費量推移》
http://www.fepc.or.jp/thumbnail/zumen/1-27.html
《参考:日本のCO2排出量推移》
http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data5009.html
特に、記憶に新しい4年前の電力危機。
東電の不祥事(事故隠し)により原発が余儀なく運転停止になり、その時は供給制限や各企業の協力もあり、なんとか危機を乗り越えたのは記憶に新しいところだと思います。
(CO2の排出量は、その年は火力発電に頼っていたので通常よりも多く、環境的には悪影響でした)
しかし、その時の削減量ですら、京都議定書が定めるところの1990年相当どころか、1990年比16%増の消費になっています。
電力危機で、かなーり頑張って削減したはずなのに、それでも全然削減量が足りません。そして翌年にはすぐに元通りの消費量に戻ってしまいました。。。
つまり『一人ひとりの努力に頼るのは、限界がある。また、長続きしない』という歴史的事実があるのです。
Team GoGo 2007の方はこういいます。
『そんなことは無い。やってみなきゃわからないし、あきらめたら終わり。だから動くんだ!』
ごもっともです。
こういう環境対策の活動は、本来地道な面もあり、やらないよりはやるほうが遥かに良い事ですし、それを否定するつもりはありません。
しかし、一番の問題点。
上記の『一人ひとりの努力に頼るのは、限界がある』という事実は周知のことであり、誰でも知ってます。
知ってしまっているからこそ、なかなか環境対策が進まないのです。
これこそが環境対策が進まない、人々のライフスタイルが変わらない根っこの原因だと私は思います。
だからこそ、Team GoGo 2007が最も言わなければならないのは、
『そうではない。一人ひとりが動けば、温暖化は止まるのです。』ということの根拠だと思います。
その根拠は、みんなが納得するレベルの論理性を持たなくてはなりません。
Team GoGo 2007が最も言うべきは、上記の“そうではない”という説明だと思います。
そして、その説明が抜けているがため、どうしても迫力が無くなってしまい、ちょっと寂しい気持ちになってしまいます。
『これさえすれば、温暖化は止まっちゃうリスト』
が号外中にあります。
その活動自体は、とても良くできていて、環境には良いことばかり。
やった方が良いのは自明です。
しかし、本当に温暖化が止まるのか・・・?
それに対しては、『やってみなくちゃわかりません』『動けば変わるんです』の精神論。
“やらないよりはマシ”というレベルの話は、誰もが知ってます。
知ってるからこそ、何人かの個人は動けど、全体は変わらない。
『だって、今対策をしなければ、人類は絶滅しちゃうよ!』
Team GoGo!の方は言います。
絶滅する、とまではIPCCの報告書には書いてないわけで単なる思い込みに近いのですが、気持ちはわからなくはありません。
『で、これをすれば温暖化は止まるのかい?』
『それはやってみなくちゃ!やらなければ何も始まらないよ!』
精神論はどこまで行っても精神論です。
号外は、精神論好きな人が思い込みで一方的に訴えかけているだけ、と言われてしまっても仕方が無いと思います。
仮に、企業に対して“環境対策をすれば、御社の売り上げが上がりますよ!”と売り込みに行ったとしましょう。
“本当か?その根拠は?”と言われて、“やってみなければわかりません!”と言えば、笑われて追い出されるのがオチです。
“もちろんです。なぜならば・・・”という根拠があって、初めて企業には受け入れられますし、市場に浸透していきます。
人は、納得しなければ動かない生き物です。
納得してもらうためには、1に『根拠』が必要。『情熱』が有効なこともあります。
もちろん、企業規模が大きくなければ、社長を情熱だけで落とすこともできるかもしれません。
“環境対策しないと、地球が危ないよ!そんなことを言ってる場合じゃないよ!”
という気持ちもわかりまし、その通りだと思います。
しかし、相手は日本国全体という途方も無い大きさ。
逆に言えば、その根拠があれば、それは圧倒的な説得力を持って人々に支持され、政策にも取り入れられ、温暖化防止の偉大なる第一歩になることでしょう。
号外を受け取った人は、先も述べたように10人10色の反応を示すでしょう。
そして、そのうちの何人かは環境対策に動き出すでしょう。
そして翌年。
果たしてエネルギー消費、資源消費が減るか?
今年の参議院選挙は、残念ながら環境はテーマには上りにくい状況です。(年金問題と地方問題、後は政治献金問題がメインテーマになると予想されます)
そんな中、環境対策として新たな全体施策はなかなか望めそうにありません。
1年後の一番悲しいシナリオは、、
「あの時とても盛り上がったけど、結局消費は減らなかったね」
「あれはいったいなんだったんだろうね・・・」
「でも、やらないよりはマシだったんじゃない?」
「そりゃそうさ。少なくとも号外を受け取った人の内、何人かには通じたもん」
「そうだね。その人たちが環境意識を持ってくれただけでも良しとしなくちゃ」
「うん。号外を受け取ってみんなが動いてさえいれば、本当は減ったはずなんだ」
「伝わりきらなかったのかな、、。みんなが動いてさえくれればね、、。」
自分は活動をやった。
動かないのは、受け取った人次第。
自分への言い訳だけ残して終わる、これが最も悲しいパターンだと思います。
(後編に続く)
http://daigan.dir.st/cs/blogs/blog/archive/2007/06/10/2462.aspx
P.S.1.
上記の元となるのは『一旦上げた生活レベルを落とすのは至難』『上げたハードルは下がらない』という通説に基づきますが、この通説はあくまで俗説であって、根拠はありません。(調べていましたが、断念しました。。)
ですので、なにかきっかけがあれば変わるかもしれませんし、本当に無理なのかもしれません。(どなたか、ぜひ根拠立てて説明を下さい。m( _ _)m
また、Team GoGo! 2007では、生活レベルを落とさずに環境対策を謳っていますが、それでCO2排出量1990年比率6%減まで落とせるかというと限りなく疑問だと私は思っています。
P.S.2.
Team GoGo! 2007の問題点に関して、その集金形体やマルチ商法関係者のことを指摘する方がいらっしゃいますが、出資した方はあくまで Team GoGo! 2007に賛同して、各人の責任範囲内で出資しているものだと思いますので、本ブログではそのテーマは『問題』ではないと認識しています。
(Team GoGo! 2007の集金目的&使用目的が明らかにされていることと、反復性が無く無秩序な取立ては行われていないことから、Team GoGo! 2007は怪しい集金団体ではなく、善意の環境保護団体と見たほうが適切だと思います。)
P.S.3.
次回(日曜日)に、Team GoGo! 2007が、どうすることができたか、今から何ができ、何が間に合うか、という『提案』について書きたいと思います。